裏Music 3


       ため息のでるような あなたのくちずけに
       甘い恋を夢見る 乙女ごころよ
       銀色に輝く 暑い砂の上で
       裸で恋をしよう 人魚のように


     * 陽にやけた頬よせて ささやいた約束は
       二人だけの秘め事 ためいきが出ちゃう
       ああ恋の喜びに バラ色の月日よ
       はじめてあなたを見た 恋のバカンス


     *繰り返し
昭和38年(1963年)岩谷時子:作詞 宮川泰:作曲 ザ・ピーナッツの歌いまする「恋のバカンス」であります。バカンスなんちゅう「ハイカラ」な言葉が庶民のあこがれとともにひょっとしたら手が届くかもしれんゾとおもわせるような時代の風潮の中はやった歌なのであります。いわゆる高度成長の最中なのです。夢があった時代です。実はすでにもう現在の荒廃のタネをまきちらかしてるなんて全然気づかずにやったらめったらおとっつぁんやおっかさんたちががんばっちゃってた時代なのです。知るわっきゃねえわなあそんなこと。いつだって庶民は知ったこっちゃねえんですもの、高尚なこたぁ。いずれにしてもこれから後のいわゆる「グループサウンズ」時代を予感させる「ザ」のついたピーナッツの名曲であります。
余談ですがこの「ザ・ピーナッツ」の片方が「ザ・タイガース」の沢田研二と結婚するとは誰がおもったことでしょう。