裏Music 7




ステーションホテルの 窓から がらあき夜汽車がすべり出る
部屋の中は 逢びきで タバコの煙 むせび泣き


ガラス窓の夜空から 北斗七星 流れ星
ふれあう肌の影法師 二人の吐息 赤いバラ


愛しあえた二人から 隠された嘘が消えてく
温もりの残った部屋中に 明けてく朝が忍び込む


ステーションホテルの窓から 一番列車が滑り出る
プラットホーム 朝焼けで 人影まばら 忍び逢い
フォークデュオ古井戸の1975年のアルバム「酔醒」(よいざめ)という中にこの曲はあります。レコードでもってましたが1曲目が「飲んだくれジョニー」というベタベタのブルースでこれがまたいいのでありまする。いつかこの飲んだくれジョニーもやりたいとおもいます。この当時はフォーク全盛ですから古井戸もフォークというジャンルにされてましたが今聞いてみるとちょっと違うネ。フォークのにおいのするものもやってはいますがちょっと異質な雰囲気をもったデュオです。わたくしは特にこの歌がお気に入りでしてアルバム買った当初から飲んだくれジョニーとこの曲ばかしを繰り返し聴いていた記憶があります。と、同時にこの1975年当時のことを思い出すことしきりです。金もない・女もいない・ないないずくしのド貧乏学生のころを。この頃のことを話させると一晩かかっても語りつくせんです、はい。