ボサ・ノヴァっちゃぁ左のアントニオ・カルロス・ジョビンっつうシトとその下のジョアン・ジルベルトが確立したってのは誰でも知ってのとおりで、その代表作というか世界的に「売れた」一等最初のがこの「イパネマの娘」というのも周知の事実よね。この録音のときジョアンのカミさん(当時)のアストラッド・ジルベルトが鼻歌で歌ってるのを聞いて急遽ボーカルをさせたというもっともらしい伝説があります。ほんとのところはアストラッドが「ゼシ、うたわせてくんろ!」と、ゆったとかゆわなかったとか・・
そのほかにもゲッツとジルベルトがボサ・ノヴァの解釈で真っ向対立してジョアンが「あのアホをはずしてくれ」と、ゆったとかゆわなかったとか・・
いずれにしてもこれだけの天才たちが一堂に会してやりゃぁ・・できあがったものはそりゃぁスゴイものですよほんと。
ゲッツのために応援しとくと、ゲッツがジャズのスタンスを崩さなかったために従来どおりのボサ・ノヴァがこれだけの広がりを持つすばらしいものになったということは紛れもないことでありまする。その後のゲッツのボサ・ノヴァ一直線ぶりもなにか皮肉なかんじがありますね。